ライターという仕事
ライターを20年ほどやっている。
頼まれる仕事をその都度こなしている間に、気づけば20年。
その間に紙媒体は衰退の一途をたどり、あれよあれよという間にネットが浸透。だれでも気軽に文章を書けるようになった。
ネットではおそろしいような安い価格の仕事が驚くほどある。
雑誌は以前ならページ単価が当たり前であった。
平均で2万~2万5千。もしくは3万。1万5千でちょっと安いかな、っていうレベル。
私が週刊誌をやっていた頃はページ単価が何と5万。
それは当時でもかなり破格であったが、2ページ連載だったのでその記事を書くだけで10万。
週刊誌だから10万が毎週4回か5回振り込まれるわけだ。
今考えれば、おいしすぎる仕事。今はどんな大手でもページ単価5万はないだろう。よくて3万。いや2万かもしれない。
誰でも気軽に記事が書け、文字単価1円にも満たない仕事がうようよしている世の中で、ライターの価値とははたしてどこにあるのかとよく考える。
媒体ごとに読者層を意識して文章を書き分けられること、
編集者の意向に沿うこと、
相手からの希望があれば、自分の文章を手直しできること、
文字数を守れること、
当然だけど締切厳守、
ライターは発信者ではあるけど、あくまで仲介役であること
今すぐに思いついたのがこのぐらい。これが趣味でブログを書いている人とライターをやっている人との違いかな、と思う。
ライターとしてやっていくのはかなり厳しい今の時代。
これから、どうやって生き残っていくのか。私自身も手探りだ。
ブログは以前もやっていたが、何せ仕事で書いて、これも書くとなると、なかなかのプレッシャー。続くといいのだが。
初回なのに世知辛い金の話になってしまった。
今後は映画のことなども書いていければと思う。
どうぞよしなに。